リプラットフォーム 【replatform】 replatforming

概要

リプラットフォーム(replatform)とは、既存の情報システムクラウドサービスに移行する方式の一つで、構成要素の大半をそのままクラウド上に移転するが、一部の機能をクラウド側のサービスなどに置き換えること。

企業や官公庁などが運用するシステムをクラウド上に移行する、いわゆるクラウドマイグレーションの手法の一つである。既存のアプリケーションをなるべくそのまま社内サーバオンプレミス環境)からIaaSInfrastructure as a Service)などへ移転するが、クラウド側に同等のサービスが用意されている機能に関してはそちらに置き換える。

例えば、オンプレミスではDBMS製品を導入してデータベースサーバを運用していたデータ管理部分のみを、クラウド側がサービスメニューとして用意しているDBaaS(Database as a Service)型のサービスに移行するといった改変を行う。

すべての要素を丸ごとクラウドに移転するリホスト方式に比べ、クラウドの利点を活かしたクラウドネイティブに近いシステム構成を実現できる。一方、クラウド向けにゼロからシステムを開発し直すリファクタリング型の移行よりは低コストで短期にクラウド移行を実現できる。

(2022.12.14更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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