DOM 【Document Object Model】 ドキュメントオブジェクトモデル
概要
DOM(Document Object Model)とは、XML文書やHTML文書を構成する要素をコンピュータプログラムで参照したり操作したりするための仕組み。また、文書の構成要素を木構造(ツリー構造)で表したデータモデル。HTMLやXMLで記述されたWebページなどの構成要素(見出し、段落、領域、画像、リンクなど)を木構造のモデルで表し、それらの配置や見栄えなどを定めた属性情報などを参照、操作する手法を定めている。
Webブラウザなどに実装されており、ページ上にJavaScriptなどで記述されたスクリプトからページ内の各要素を読み取ったり、内容や設定の変更、要素の追加や削除などを行う標準的な手段として用いられる。
文書をDOMで表したデータは、文書の最上位の要素を頂点として、各要素が包含関係に従って枝分かれしていく木構造(ツリー構造)となっている。これを「DOMツリー」(DOM tree)と呼び、元の文書における各要素を「ノード」(node)という。
DOMはWeb標準を策定する業界団体WHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)が「DOM Living Standard」という随時更新される規格として発表している。2019年以前はW3C(WWW Consortium)が「DOM Level 1」から「DOM Level 3」までの標準規格を発行していた。
(2023.11.8更新)