XSL 【Extensible Stylesheet Language】
概要
XSL(Extensible Stylesheet Language)とは、XML文書の構造を表示や印刷に適した状態に整え、また、その見栄えを定義するマークアップ言語。XSL自体もXML言語の一つで、XMLの仕様に準拠した記法や仕様で記述される。XML文書の構造を変換する「XSLT」(XSL Transformations)と、XML文書内の特定の部分を指し示す書式を定めた「XPath」、文書の組版や文書内の各要素の見栄えを指定する「XSL-FO」(XSL Formatting Objects)の3つの仕様で構成される。XSLTとXPathは独立した規格として定義されており、狭義にはXSL-FOのことをXSLということもある。
XSLによるスタイル指定は、まずXML文書内の要素をXPathで指定し、XSLTで表示や変換に適した形式に整形する。その後、XSL-FOで要素のレイアウトやサイズ、書式、色などの指定を行い、人間にとって見やすい、表示や印刷に適した状態とすることができる。
1999年にWeb関連技術の標準化を行うW3C(World Wide Web Consortium)でXSLTとXPathの標準が策定され、2001年にXSL-FOを含むXSL規格が発行された。2006年にXSL 1.1規格が勧告されたものの、対応ソフトウェアはほとんど現れず、2012年にXSL 2.0の草案(ワーキングドラフト)が発表されたのが最後となっている。
(2022.5.19更新)
関連用語
関連リンク (外部サイト)
- Extensible Stylesheet Language (XSL) Version 1.1 - W3CによるXSL 1.1仕様書
- XSL Version 1.0 日本語訳 - XSL 1.0仕様書の和訳
- XSL Transformations (XSLT) Version 2.0 (Second Edition) - W3CによるXSLT 2.0(第2版)仕様書
- XSLT Version 2.0 日本語訳 - XSLT 2.0仕様書の和訳(非公式)
- XML Path Language (XPath) 3.1 - W3CによるXPath 3.1仕様書
- XPath 3.1 日本語訳 - XPath 3.1仕様書の和訳(非公式)