WSDL 【Web Services Description Language】
概要
WSDL(Web Services Description Language)とは、Webサービスを外部のソフトウェアから接続・利用するための仕様(インターフェース)を記述することができる言語。XMLの記法を用いて、Webサービスの持つ機能や、外部から利用するためのメッセージの形式や通信手順などを記述することができる。WSDLファイルはXMLベースのテキストファイルとして作成される。まず、外部から利用できるサービスの種類や利用手順、データ形式などのインターフェース仕様をinterface要素とoperation要素を用いて抽象的に定義する。
これらの個々のインターフェースに対して、binding要素を用いてアクセスに用いる通信プロトコルなど具体的な接続・通信方式を紐付ける。最後に、各bindingが公開されているインターネット上のURLなどをendpoint要素で定義する。
インターフェース本体の定義と外部からの接続仕様を分離したことにより、一つのインターフェースに複数のプロトコルやアドレスなどを対応付けることができ、また、共通の仕様を持つ複数のサービス間で定義を共用したり一部分だけ差し替えて利用することができるようになっている。
最初の標準仕様であるWSDL 1.1は米IBM社や米マイクロソフト(Microsoft)社のエンジニアらによって共同で執筆・公開されたが、標準化団体による正式な規格とはならなかった。WSDL 2.0は標準として2007年にWeb技術の標準化を行うW3Cによって勧告された。
2.0では略称の「D」の意味が「Definition」(定義)から「Description」(記述)に変更されたほか、port要素がendpoint要素に、porttype要素がinterface要素にそれぞれ名称が変わり、message要素が廃止(同様の内容はinterface要素内で規定)されるなど仕様が大きく変更された。
(2018.10.11更新)