読み方 : ぶぶんいっち
部分一致【partial match】
概要
部分一致とは、文字列の検索や比較において、対象の一部が一致している状態、またはそのような状態を一致とみなす比較・検索の方法のこと。完全に同一でなくても一部が共通していれば適合と判定されるため、正確な表記が分からない場合や、特定のキーワードを含むデータを網羅的に探したい場合などの有用である。

比較や照合では、一方の文字列がもう一方の内部に含まれている状態を指すのが一般的である。例えば「ABCDE」と「BCD」は、後者が前者の中に含まれているため部分一致となる。用途によっては「ABXDE」と「ABYDE」のように、一方が他方に完全には含まれなくとも、一部の区間が共通している状態を部分一致と呼ぶ場合もある。
部分一致は、条件に合致する位置によってさらに分類される。一方の文字列がもう一方の先頭に一致する場合を「前方一致」(forward match)、末尾に一致する場合を「後方一致」(backward match)という。「ABCDE」と「ABC」は前方一致、「ABCDE」と「CDE」は後方一致の例である。また、先頭・末尾を問わず文字列の途中に含まれる場合を「中間一致」と呼ぶことがある。
検索処理では、利用者が入力した検索語を含むデータを抽出するために部分一致が用いられる。例えば、「東京」で検索した際に「東京都」「東京駅」「東京支社」などが結果として表示される処理が部分一致検索である。また、検索語の一部をワイルドカード文字に置き換えたパターンマッチングも部分一致の一種として扱われる。データベースのSQLでは「LIKE演算子」と「%」を組み合わせ、「%ABC%」のように記述することで「ABC」を含む任意の文字列を検索できる。
これに対し、比較対象や検索語の全体が過不足なく一致している状態を「完全一致」(exact match)という。部分一致は検索結果の網羅性を高める一方、意図しないデータまで一致する場合があるため、用途に応じて完全一致や前方一致などと使い分けられている。
(2026.6.5更新)