バス型ネットワーク【bus network】バス型トポロジー
バス型ネットワークとは?

単一の伝送路を複数の装置で共有するため、同時に複数の装置がデータを送信すると信号の衝突や干渉が発生する。これを防ぐため、コンピュータ内部のバスや一部の周辺機器接続では、特定の主制御装置(マスター)が残りの従属装置(スレーブ)に送信権を順次割り当てるマスタースレーブ方式が用いられる。一方、各端末が対等な関係にあるコンピュータネットワークでは、伝送路の空き状態を監視して自律的に送信タイミングを調整する「CSMA/CD」などのアクセス制御方式が利用される。
物理的な配線が一本を共有する形でなくても、内部の通信処理においてバス型として機能する場合がある。例えば、集線装置を中心としたスター型の配線であっても、集線装置が受信した信号をすべての端末に転送する仕組みであれば、論理的な通信構造はバス型となる。リピータハブを用いる初期のイーサネットは物理的にはスター型だが論理的にはバス型のネットワークの代表例である。
バス型は配線が単純でケーブルの総延長を短く抑えられるため、構築や拡張のコストが低いという性質を持つ。ただし一本のケーブルにすべての機器が接続される構造のため、断線や接触不良が発生すると、その先に接続されたすべての端末が通信不能となる。また接続する端末数が増えるほど伝送路の混雑が激しくなり、通信速度や効率が低下しやすい。
こうした特性から、現在の一般的な有線LANでは、通信データを解析して宛先の端末だけに信号を中継するスイッチングハブを用いたスター型ネットワークが主流となっており、物理的な配線としてのバス型トポロジーが新規に採用される機会は少ない。一方、CPUとメモリ、拡張カードなどを結ぶ基板上のシステムバスや、周辺機器との接続インターフェースなど、機器内部の設計においてはバス型の構造が現在も広く応用されている。