イニシャルコスト 【initial cost】 初期費用 / 初期コスト / 導入コスト
概要
イニシャルコスト(initial cost)とは、物事を始めたり、新しい物を使い始める際に、最初に必要になるコストのこと。使用開始までにかかるコストで、物品の購入代金やサービスの契約料、運搬や設置、設定などにかかる費用が該当する。ITの分野では、機器やソフトウェア、システム、サービスなどを新たに利用する際に、利用を開始する時点までに必要となる費用の合計を意味する。
調達計画の作成や製品の購入、設置や配線、初期設定、利用者のトレーニングなどのために支払う代金や経費が含まれる。オーダーメイドの製品では設計や開発、製造、テストなどにかかる費用も含まれる。旧システムやサービスからの移行費用を含める場合もある。
一方、使用開始の後、使用を継続するためにかかる費用のことは「ランニングコスト」(running cost)という。電気代などのインフラ費用、リース代やサービスの利用料金、状態の監視や点検、修理、交換、消耗品の補充や交換、利用者への対応などにかかる費用が含まれる。関連業務に携わる人員の人件費や施設の家賃などを含める場合もある。
イニシャルコストとランニングコスト、および使用終了後の廃棄コストや(後継製品・サービスへの)移行コストをすべて合計したものは「総所有コスト」(TCO:Total Cost of Ownership)と呼ばれる。
(2020.1.29更新)