拡張性 【extensibility】
概要
拡張性(extensibility)とは、機器やソフトウェア、システムなどの使用を開始した後に、その中核部分に大きな変更や交換、影響を伴わずに、機能追加や性能向上を行えること。また、そのような性質や能力(の高低)。機器や装置の場合には、内部の部品をより高性能・高機能のものに後から交換できるように設計したり、後から部品を装着することができる空き端子を備えたりすることにより、拡張性を持たせることができる。
ソフトウェアの場合には、後から一部を置き換えて性能を向上させたり、ソフトウェア部品を追加して機能を増やしたりできるような機構を備えていることを拡張性という。また、開発時に仕様の追加や変更に対応しやすい設計や実装などのことを指して拡張性ということもある。
情報システムの場合には、システムを構成するハードウェアやソフトウェアの部分的な交換や追加によって、他の部分に(ほとんど)手を加えることなく機能追加や性能向上ができる状態を拡張性があるという。
英語では “scalability” (スケーラビリティ) あるいは “expandability” (エクスパンダビリティ) “extendability” (エクステンダビリティ) “extensibility” (エクステンシビリティ)などという。後の三語はほぼ同義として用いられ、単純に機能・性能の拡張可能性を意味する。
スケーラビリティといった場合には「変更を加えずに様々な規模に対応できる」「扱う対象の規模の増減に対応して、構成や性能を柔軟に拡大・縮小できる」といったニュアンスがある。
(2020.2.5更新)