読み方 : いちバイトもじ
1バイト文字【シングルバイト文字】SBCS/Single-Byte Character Set
概要

米国標準で世界的にも最も普及している文字コードである「ASCII」(American Standard Code for Information Interchange)では、各文字に7ビット(0~127)の値を対応付け、実用上はこれを1バイトの領域に格納する1バイト文字である。これには、A~Z、a~zのアルファベット、数字、「!」「"」「#」などの記号文字、制御文字が含まれる。
また、ヨーロッパなどでは、ASCIIを8ビットに拡張し、後半の128文字分に文字を追加した「ISO/IEC 8859」規格が使われている。これには、各国の言語で用いられるダイアクリティカルマーク(アクセント記号など)付きアルファベット、各国の通貨記号や独自の約物などが収録されている。
日本でも、同じ手法でASCIIの後ろにカタカナ(いわゆる半角カナ)などを追加した「JIS X 0201」規格が存在する。「1バイト文字」には、これら1バイト以下で表される様々なコード規格の文字が含まれるが、文脈によってはASCII文字のみを指して1バイト文字と呼ぶことがある。
一方、漢字など多数の文字を収録する文字セットや文字コードの規格は、各文字を複数バイトの組み合わせとして表現するため、これを「多バイト文字」「マルチバイト文字」(MBCS:Multi-Byte Character Set)という。特に、日本語などでよく用いられる2バイトで文字を表す方式は「2バイト文字」「ダブルバイト文字」(DBCS:Double Byte Character Set)ともいう。
(2025.8.27更新)