1バイト文字 【シングルバイト文字】 SBCS / Single-Byte Character Set

概要

1バイト文字(シングルバイト文字)とは、コンピュータで文字を扱えるよう各文字に番号を対応付ける文字コード文字セットのうち、一文字を7ビットまたは8ビットのデータ量で表すもの。また、そのようなコード体系によって表される文字。

最も普及している文字コードであるASCIIコードは各文字に7ビット(0~127)の値を対応付け、実用上はこれを1バイトの領域に格納する1バイト文字である。また、ヨーロッパなどでは、ASCIIを8ビットに拡張し、後半の128文字分に各国のダイアクリティカルマーク(アクセント記号など)付きアルファベットなどを収録したISO/IEC 8859などが使われている。日本でも、同じ手法でASCIIの後ろにカタカナ(いわゆる半角カナ)などを追加したJIS X 0201が存在する。

一方、漢字など多数の文字を収録する文字セット文字コードの規格は各文字を複数バイトの組み合わせとして表現するため、これを「多バイト文字」「マルチバイト文字」(MBCS:Multi-Byte Character Set)という。特に、日本語などでよく用いられる2バイトで文字を表す方式は「2バイト文字」「ダブルバイト文字」(DBCS:Double Byte Character Set)ともいう。

(2018.6.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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