ホップ数 【number of hops】
現代のコンピュータネットワークでは機器同士をケーブルや無線で相対に直接接続するとは限らず、ネットワークスイッチや無線アクセスポイント、ルータなど様々なネットワーク機器によって信号が中継・転送される。
大きな組織の構内ネットワーク(LAN)やインターネットなどの大規模なネットワークでは、バケツリレー式に多数の中継機器が次々に転送を行うことで末端から末端までデータが運ばれていく。その際、発信から相手方の受信までの間に中継が行われた回数のことをホップ数という。
例えば、IPネットワーク上のデータ伝送において途中で3台のルータが転送を行う場合、相手まで「3ホップ」(3hops/3-hop)であるという。ネットワーク上での伝送時間や効率は実際の物理的な距離よりも転送回数に大きく影響を受けるため、ホップ数をネットワーク上での「距離」に見立て、これが少なくなるように経路選択を行うことが多い。
通常、単にホップ数といった場合、ネットワーク層(インターネット層)上で経路選択(ルーティング)機能を有するルータなどの機器を通過する回数のことを指し、リンク層(データリンク層)や物理層のレベルで転送や中継を行う機器(リピータハブやネットワークスイッチ、無線アクセスポイント、メディアコンバータなど)はカウントしない。
(2024.2.1更新)