プライベート 【private】

概要

プライベート(private)とは、私的な、私有の、個人(用)の、民営の、民間の、非公開の、などの意味を持つ英単語。一般の外来語としては私的な、個人に属する時間や空間を指すことが多いが、ITの分野では通用範囲などが閉じられたり限られている様を表すことが多い。対義語は「パブリック」(public)。

プログラミングのprivateスコープ

プログラミングでは、変数定数関数メソッドなどが、それが宣言されたブロッククラスメソッドなどの中でしか参照できないことをプライベートであるという。

多くの言語では、変数などの宣言時に有効範囲の識別子として “private” と記述するが、識別子を省略して宣言すると自動的にプライベートに設定されるようになっていることが多い。言語によってはパブリックとプライベートの中間の有効範囲(Javaの “protected” など)を設定できるものもある。

プライベートネットワーク/アドレス

LAN構内ネットワーク)など、組織や建物の内部に構築され、主にその内部での通信のために用いられるコンピュータネットワークプライベートネットワークprivate network)という。

TCP/IPでは、あるネットワーク内部でのみ通用し、外部と直接通信できないIPアドレスのことをプライベートIPアドレスprivate IP address)というが、LAN内の機器にプライベートアドレスを割り当てたネットワークを指してプライベートネットワークという場合もある。

(2019.7.12更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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