コネクション型通信 【connection-oriented communication】 ストリーム型通信
概要
コネクション型通信(connection-oriented communication)とは、データ通信において、通信を開始する前に相手との間で仮想的な専用通信路(コネクション)を確立し、それを通じてデータの送受信を行う通信方式。送信したデータが相手に確実に届き、データの到着順も送信順通りになることが保証される。電話のように相手方との接続・通信開始の手続きを行い、占有する伝送路を確保した上で信号やデータを送受信する。受信確認や再送制御など確実に相手方に届ける制御が行われる。IPネットワークではTCP(Transmission Control Protocol)がコネクション型の通信を行う。
伝送の信頼性や通信の品質が高いことが特徴だが、送受信の度に確認のやり取りが発生するため制御が複雑で、制御用データを余計に伝送する分(オーバーヘッド)だけ通信速度や容量も圧迫される。無線の電波が弱い場合など、伝送路自体の物理的な状況が良くない場合にはまったく通信できなくなることがある。
一方、手紙のように通信相手の状況を確認せずにデータを一方的に送りつける通信方式のことを「コネクションレス型通信」(connectionless communication)あるいは「データグラム型通信」(datagram communication)という。信頼性は低いが伝送効率は高い。
(2023.7.16更新)