ネットワークトポロジー 【network topology】

概要

ネットワークトポロジー(network topology)とは、通信ネットワーク上での機器間の接続形態。ネットワークを構成する機器(ノード)同士がどのような規則性に基いて繋がれているかを模式的に表したもの。

基本的なトポロジーとして、ノード間を環状に繋いだ「リング型」(ループ型)、直列に数珠繋ぎにした「デイジーチェーン型」(ライン型)、集線装置などを中心に各ノードを繋いだ「スター型」、共用の通信路にすべてのノードを接続する「バス型」、各ノードが一つ以上の他のノードと結ぶ「メッシュ型」、一つのノードから枝分かれする木のように繋がる「ツリー型」などがある。

ネットワークトポロジーは通信制御の方式と密接に関係しており、通信規格によって接続形態が定められていることが多い。これを逸脱した繋ぎ方は不具合の原因となることがある。例えば、リング型やメッシュ型ではない規格で環状の通信経路を形成すると信号がループしてしまい通信できなくなってしまう。

物理トポロジーと論理トポロジー

物理的な配線・結線状態の構造を表す「物理トポロジー」(physical topology)と、内部での信号の流通経路の構造を表す「論理トポロジー」(logical topology)があり、両者が一致する場合と異なる場合がある。

例えば、リピータハブに各機器を繋いだイーサネットLANは、物理的な接続形態はスター型だが、すべての配線が共用の通信路となっているため論理的にはバス型である。物理的にはバス型のトークンバスや物理的にはスター型トークンリングは論理的にはリング型運用される。

(2024.1.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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