エニーキャスト 【anycasting】

概要

エニーキャスト(anycasting)とは、ネットワーク内で、同じアドレスを共有する複数のノードのうち、最も近い相手にデータを送信すること。また、そのようにデータを送り届ける仕組み。宛先として指定する特殊な共有アドレスを「エニーキャストアドレス」(anycast address)という。

エニーキャストはIPv6などに用意されている仕組みで、ネットワーク上で互いに離れた位置に存在する複数のノードをグループ化し、一つのエニーキャストアドレスを共有する。

送信者がそのアドレスを指定してデータを送信すると、グループ内で経路的に最も近い一台にのみ届き、他のノードにはデータは転送されないよう制御される。DNSルートサーバなどで利用される特殊な方式である。

これに対し、特定の一台を指定して送信することを「ユニキャスト」(unicasting)、同じアドレスを共有する複数のノードすべてに転送することを「マルチキャスト」(multicasting)、同じネットワークのすべてのノード同報配信することを「ブロードキャスト」(broadcasting)という。

(2020.1.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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