リピータ 【repeater】
概要
リピータ(repeater)とは、通信ネットワークの中継機器の一つで、一方のケーブルから流れてきた信号を単純にもう一方のケーブルに送り出す装置のこと。何本ものケーブルの接続口があり、それらの間ですべての信号を中継する装置は「リピータハブ」(repeater hub)という。ケーブルを連結するコネクタとは異なり、電源で駆動する機器であり、受信した信号は増幅してもう一方に再送信する。デジタル信号に対応し、波形の整形などを行う場合もある。何段階も連結すると波形の歪みなどで正常に通信できなくなるため、実用的には2~3段階まで用いられる。
イーサネット(Ethernet)などのネットワーク機器として用いられるリピータは物理層(第1層)の中継のみを行う機器で、送信元・送信先や信号の内容による制御は行わない。連結されたネットワークは全体で一つの物理的なネットワークとなる。Ethernetではリピータやリピータハブによる中継は3段階までに制限されている。
(2018.4.17更新)