ゾーニング 【zoning】

概要

ゾーニング(zoning)とは、区画分けという意味の英単語。空間を用途などに基づいて分割して隔てたり、対象を属性に基づいて分類し、それぞれ別の場所に配置することなどを指す。

一般の外来語としては、建築物の設計などで空間を区画分けしてそれぞれに用途を割り当てることや、都市計画で地区ごとに土地利用の規制を設定すること、商業コンテンツに対象年齢を設定して成人向け作品を青少年から隔離する制度などを指すことが多い。

ネットワークのゾーニングという場合、構内ネットワークLAN)を用途や役割に基づいて複数の区画に分割し、それぞれに異なるアクセス制御などを行うことを指す。外部からの接続を受け付けるサーバなどが置かれるセグメント、従業員が使用する端末が接続されたたセグメントなどに分割し、相互の行き来に一定の制限を課して異なるセキュリティ対策などを実施する。

また、セキュリティ対策の文脈でゾーニングという場合は、事業所内を複数の区画に分割し、入室制限や入退室管理を行って重要な資産に接触可能な人員を制限する手法を指すこともある。来客が立ち入り可能なエリア、従業員の執務する居室、機密情報や重要システムが置かれた部屋などに分け、重要性に応じて入室資格の確認や入退室の記録などを行う。

(2023.9.7更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

試験出題履歴

ITパスポート試験 : 令2秋 問82
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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