DaaS 【Desktop-as-a-Service】
概要
DaaS(Desktop-as-a-Service)とは、コンピュータのデスクトップ操作画面をネットワークを通じて遠隔の端末へ提供するサービス。利用者ごとにフル機能のコンピュータ一式を揃えなくても簡易な端末などを通じてデスクトップ環境を利用できる。専門の事業者などが契約者に計算資源をサービスとして提供するクラウドサービスの一つで、パソコンなどのデスクトップ環境をサーバ上に構築・運用し、画面出力を利用者の手元の端末に転送する。利用者は端末のディスプレイやキーボード、マウスなどを用いて入力や操作を行うことができる。
いわゆる仮想デスクトップ環境をサービスとして提供するもので、企業や大学などで同じ仕様や構成のコンピュータを大量に使用する場合などに、安価な簡易端末で高機能なソフトウェア環境を利用でき、また環境をサーバ側で管理者が集中的に管理・運用することができる。
専門の事業者がデータセンターなどに既に導入済みの環境を借り受けるため、自前で機材などを購入・配備するのに比べ迅速に利用を開始することができる。操作に用いるシンクライアント端末は同時利用数の分だけ必要だが、サーバ側の機材は購入する必要がなく、台数や契約期間、利用環境の種類などに応じて利用料金を支払う。
一方、利用者側が自前で仮想デスクトップ環境を構築・運用する方式はVDI(Virtual Desktop Infrastructure)という。
(2019.7.14更新)