ブループリント 【blueprint】 blueprinting
概要
ブループリント(blueprint)とは、青図、青焼き、青写真、設計図、見取り図などの意味を持つ英単語。もとは建築分野などで複写された設計図面のことを意味したが、転じて、様々な分野で設計や構想、計画などを記した文書などを指すようになった。現代のような複写技術が成立する前は、青写真(シアノタイプ)や青焼き(ジアゾタイプ)といった複写方式が普及していた。これらは白背景に青い線(ポジ)、あるいはその逆(ネガ)で印刷され、いずれも印刷物は紙面の白色の他は青一色で表現された。
建築や機械などの分野で設計図面の複写に多用されたため、英語の “blueprint” および、日本語の「青写真」「青焼き」「青図」などの単語は次第に設計図や構想図、完成予想図などのことを指すようになった。他分野でも派生的な用法が広まり、図面に限らず設計や仕様、計画、構想などを記述した文書などをこのように呼ぶようになった。
IT分野でも、システムの構成や設定、実施すべき処理やプロセスの計画などを記述したデータなどをブループリントと呼ぶことがある。「テンプレート」(雛形)に近い意味で用いられることが多い。ゲームエンジンのUnreal Engineでは、プログラムを記述せず画面上で要素を繋ぎ合わせてゲームの設計を行う機能をブループリントと呼んでいる。
(2023.10.4更新)