publicメソッド 【public method】 public関数 / public function

概要

publicメソッド(public method)とは、オブジェクト指向プログラミングクラスに定義されるメソッドのうち、プログラム上のどこからでも自由に呼び出し可能なもの。クラス外に公開されており、外部からインスタンスに処理を依頼するのに用いられる。

クラスベースのオブジェクト指向プログラミング言語では、オブジェクト雛形である「クラス」(class)を定義し、オブジェクトを表すデータである「プロパティ」(property)と、プロパティの操作や何らかの処理をう手続きである「メソッド」(method)を記述する。

プロパティメソッドの宣言時にはデータ型などと共に、プログラム上のどの範囲から参照することができるかを指定する「アクセス修飾子」(access modifier)を指定することができる。多くの言語では「private」「protected」「public」の3種類を用意しており、「public」はどこからでも呼び出し可能な公開メソッドを意味する。

言語により記法は異なるが、先頭に「public」というキーワードを付けて「public int someMethod( int nParam ){…}」のように宣言するとpublicメソッドを定義することができる。同じクラス内の別のメソッドからでも、別のクラスメソッドからでも同じように呼び出して実行することができる。

一方、privateメソッドはそのメソッドが所属するクラス内の別のメソッドからしか呼び出すことができず、protectedメソッドは同じクラスとそのクラス継承した派生クラス子クラス/サブクラス)のメソッドなど(言語により異なる)から呼び出すことができる。

publicメソッドはクラスが外部に公開する手続きであり、内部のプロパティの操作や依頼された何らかの処理をう。クラス同士が連携する接点(インターフェース)としての役割があり、処理内容や引数返り値などの設計は事前に入念にい、頻繁に変更がわれないようにする必要がある。

(2024.3.22更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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