キラーアプリケーション 【killer application】 キラーアプリ / キラーソフト / キラータイトル / キラーサービス

概要

キラーアプリケーション(killer application)とは、ある機器やサービスソフトウェアなどが大きく普及するきっかけとなる、特別に人気の高いソフトウェアコンテンツサービス、利用方法などのこと。

コンピュータのように汎用的、基盤プラットフォーム)的な製品は、登場して間もないうちはそれ自体の機能や性能、構成要素などは魅力となりにくく、「それで何ができるのか」(見られるのか、遊べるのか)「何の役に立つのか」といった点をアピールできなければなかなか普及は進まない。

その際、多くの人が魅力に感じ、「それ目当て」で製品購入を強く動機付けるような、そこでしか提供されない内容のことをキラーアプリケーションという。対象の種類によって「キラーコンテンツ」「キラーソフト」「キラータイトル」「キラーサービス」のように呼ばれることもある。

例えば、新しい家庭用ゲーム機が発売されたときに、同時に人気ゲームシリーズの新作がその機種向けに発売されれば、そのシリーズのファンが新作を遊ぶことを目当てにその機種の購入するようになる。このような場合に、その新作ゲームはそのゲーム機にとってのキラーアプリケーションであるという。

このような関係は工業製品だけでなくサービスや施設、社会インフラ、技術規格などでも目にすることができ、IT分野ではパソコン普及における表計算ソフトワープロソフトインターネット普及における電子メールWebWWW)などの例が有名である。

(2020.2.4更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事を参照している文書など (外部サイト)

  • 独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO) 欧州課 ユーロトレンド「欧州の携帯電話市場外部リンク」(PDFファイル)にて引用 (2004年5月)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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