.savファイル

概要

.savファイルとは、ファイル名拡張子に「.sav」を持つファイル形式。“sav” は「セーブ」(save:保存の意)の略号で、利用者側で作成されたデータを保存していることを表す。

ソフトウェアの開発者が独自に考案したファイル形式に採用されることが多い拡張子で、仕様が整備された標準的・汎用的なデータ形式ではなく、そのソフトウェアが内部的に利用するためのデータファイルに用いられる。

ゲームソフトのセーブデータ

ゲームソフトなどには、途中までプレイした状態を保存して一旦中断し、次回のプレイ時に呼び出してその状態から始められるようにする「セーブ」機能があるが、状態を記録したファイル拡張子としてよく「.sav」が用いられる。

特定のゲームの進行状況を記録するという性質上、同じ拡張子でも内部の記録内容やデータ形式は機種やソフトによってまちまちである。独自仕様のバイナリ形式で記録されていることが多く、テキストエディタなど汎用ソフトで開いて内容を閲覧・編集することは難しい。

SPSSのデータファイル形式

IBM社の統計解析ソフト「SPSS」では、利用者が作成したデータの保存形式として「.sav」という拡張子ファイルを作成する。統計データを表形式に整理して記録したもので、同社は公式には仕様を公開していないが、フリーの互換ソフトウェアのGNU PSPPの開発チームが解析した仕様が公開されている。

(2022.11.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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