コンシューマ 【consumer】

概要

コンシューマ(consumer)とは、消費者(の)、需要者、購入者、民生用の、などの意味を持つ英単語。生産者や販売者と対比して消費者、軍用と対比して民生用、業務用や法人向けと対比して消費者向けや個人向けなどを表す。日本語の外来語としては最後の「消費者向け製品」の意味で用いられることが多い。

ビジネス分野における市場や製品、モデルの区分(カテゴリー)として、一般の個人が私的に用いることを表す「消費者向け」のことをコンシューマという。類義語に「パーソナル」(personal:個人向け)や「ホーム」(home:家庭向け)などがある。

対義語として、法人・事業者向けを意味する「ビジネス」(business)や「コーポレート」(corporate)、官公庁や大企業など大組織向けを意味する「エンタープライズ」(enterprise)、専門家向けを意味する「プロフェッショナル」(professional)などが用いられる。

ビデオゲーム業界における用法

コンピュータゲームの分野では、ゲームセンターなどの運営者が購入・設置する業務用の「アーケードゲーム」(機)と対比して、個人が直接購入して家庭で遊ぶ想定の、いわゆる家庭用ゲーム機や携帯ゲーム機、および対応ゲームソフトのことを「コンシューマーゲーム」(機)、あるいは略して「コンシューマー」ということがある。

このような用法は和製英語であり、英語では家庭用ゲーム機を “video game console”、対応ゲームソフトを “console games” などという。これにならって、家庭用ゲーム機を「コンソールゲーム機」「ゲームコンソール」(ゲームの文脈が明らかな場合は単に「コンソール」とも)と呼ぶ人もいる。

なお、業務用(アーケード)のゲームタイトルと対比する文脈では、パソコン向けやスマートフォン向けのゲームタイトルをコンシューマー区分に含めることもあるが、ゲーム専用機とこれらの機器を対比する文脈では(当然ながら)含まない。

(2024.1.31更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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