ファーストパーティ 【first party】
概要
ファーストパーティ(first party)とは、取引や契約、紛争など複数の主体が関係する事柄について、一方の当事者のこと。また、他の主体tの関係において、「自分自身」を表す表現。「第三者」を意味する「サードパーティ」(third-party)と対比される。ビジネスの分野で、企業などある特定の主体をファーストパーティ、取引や契約などを結ぶ関係先をセカンドパーティ、直接の利害関係を持たない第三者をサードパーティと分類することがある。例えば、自社で行う監査を第一者監査(first party audit)、顧客など利害関係先などが行う監査を第二者監査(second party audit)、外部の独立機関などが行う監査を第三者監査(third party audit)などという。
ゲーム業界のファーストパーティ
ビデオゲーム業界では慣習的に、家庭用ゲーム機などのプラットフォーム的な製品の開発・販売元を「ファーストパーティ」、その機種に対応する周辺機器やゲームタイトルを開発・販売する外部の企業を「サードパーティ」と呼ぶ。
また、ファーストパーティ企業が販売元(パブリッシャー)となるゲームタイトル(自社タイトル)の開発を外部の協力企業に委託することがあり、その場合の開発元(デベロッパー)のことを「セカンドパーティ」と呼ぶことがある。
ファーストパーティCookie
Web業界では、Webサーバ(サイト運営者)がWebブラウザ(閲覧者)に直接発行するHTTP Cookieを「ファーストパーティCookie」、Webページ中の外部リソース読み込み指示によって外部のWebサービスから間接的に発行されるCookieを「サードパーティCookie」という。
ファーストパーティデータ
マーケティングやデータ解析の分野では、企業などが顧客から直に収集したデータを「ファーストパーティデータ」、顧客と直接関連のない他の主体から提供されるデータ(官公庁の統計データなど)を「サードパーティデータ」という。また、他社が蓄積しているファーストパーティデータの提供を受ける場合に、これを「セカンドパーティデータ」と呼ぶことがある。
(2022.7.19更新)