イースターエッグ 【easter egg】

概要

イースターエッグ(easter egg)とは、キリスト教の復活祭のお祝いに使う色鮮やかに飾られた卵のことで、ITの分野ではソフトウェアの開発者がこっそり隠した機能やメッセージなどのことをこのように呼ぶ。

イースターエッグはソフトウェアのある特定の操作画面上で特定の操作を行うことにより出現し、何らかのメッセージや開発者のクレジット(役職や名前の一覧)が表示されたり、画像や音楽、アニメーションなどが再生されたり、ミニゲームが遊べたりする。

そのソフトウェアの本来の仕様や機能とは無関係(不必要)で、通常の使用方法や操作では現れず、メニューやマニュアル、ヘルプなどにも出現させる方法は記載されず存在自体が秘匿されるのが一般的である。

一般の利用者によって偶然発見される場合もあるが、想像や推測、偶然では到底不可能な操作が必要なものもあり、開発元による公式発表や関係者による非公式な情報公開(リーク)によって明らかになることも多い。

キリスト教では年に一度、春のある日曜日にキリストの復活を祝う復活祭(イースター)という行事があり、子どもたちがゆで卵を絵の具などでカラフルに装飾する。国によってはこれをあちこちに隠して探し出す遊びが行わることもあり、これにちなんで隠しメッセージのことをイースターエッグと呼ぶようになった。

(2018.11.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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