TTY 【teletypewriter】 テレタイプ端末

概要

TTY(teletypewriter)とは、利用者入力した文字を別の機器に送信したり、別の機器から受信した文字情報を利用者に提示したりする機能を持った端末ソフトウェアのこと。

起源は19世紀の電信機で、タイプライターで打鍵した文字を通信回線を通じて別の機械に送信し、受信側で印字することができる装置のことを意味していた。コンピュータが発明されると、コンピュータ本体への文字データ入力出力データの受け取りをなう端末として用いられるようになった。

当初はキーボードプリンタを組み合わせた機器だったが、後に出力装置ブラウン管を利用したディスプレイ装置(モニター)が利用されるようになった。現在では、別のコンピュータに接続して文字ベースで対話的データの送受信ができるソフトウェアのことをTTYと呼ぶことが多い。

ttyコマンド

LinuxなどのUNIX系OSで標準的に用いられるコマンドの一つで、現在の環境における標準入出力デバイスを表示するコマンドを「tty」という。

文字の入出力端末を「/dev/tty1」「/dev/pts/0」といったファイルシステム内のデバイスファイル名で表示する。一般に「tty」で始まるものは物理的に接続された端末、「pts」で始まるものはsshTelnetなどを経由してネットワーク越しに接続された仮想端末を表す。

(2023.1.31更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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