コンテンション方式 【contention】

概要

コンテンション方式(contention)とは、通信回線ネットワークにおける送信制御の方式の一つで、送信権を「早いもの勝ち」で獲得する方式。「コンテンション」(contention)とは競争、闘争、論争の意。

繋がれた端末のいずれの機器も対等に送信要求をうことができ、回線が空いているときに最初に送信開始の信号を流した者が送信権を得る。

一対一の通信制御でよく用いられる方式で、主局と従局が一対多の関係にあるときはポーリング/セレクティング方式(polling/selecting)の方が効率的な場合もある。

コンテンション方式をLANの伝送制御に応用したのがCSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式で、送信権をトークンと呼ばれる信号でやり取りするトークンパッシング方式などと対比される。

実用上は送信要求が同時にわれ信号が衝突(コリジョン)する状況への対処が必要で、イーサネットEthernet)などの有線LANではCSMA/CD(CSMA with Collision Detection)方式が、Wi-Fiなどの無線LANではCSMA/CA(CSMA with Collision Avoidance)方式がよく用いられる。

(2020.2.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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