読み方 : コンテンションほうしき
コンテンション方式【contention】
概要
コンテンション方式とは、複数の機器が通信回線を共有する際に、送信権を競争によって獲得する伝送制御方式である。「コンテンション」(contention)は英語で競争、競合などを意味する。

回線に接続された各機器は対等な立場で送信を要求できる。回線が空いていることを確認した時点で最初に送信信号を発した機器が送信権を得て、他の機器はその通信が終了するまで待機する。
特定の制御局を必要とせず、各機器が自律的に判断して送信を開始できるため、構成が比較的シンプルで端末数の増減にも柔軟に対応できる。主局が従局に送信権を逐次割り当てる「ポーリング/セレクティング方式」とは対照的な設計思想に立つ。
実用上の課題は、複数の機器が同時に送信を試みた際に生じるコリジョン(信号の衝突)への対処である。コリジョンが発生すると信号が重なって正常に受信できなくなるため、衝突を検出あるいは回避する仕組みが不可欠となる。一般的には衝突を検出した機器が送信を中断し、ランダムな待機時間(バックオフ時間)を置いてから再送する手順が採られる。
コンテンション方式を構内ネットワーク(LAN)の伝送制御に応用したのがCSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式で、送信権をトークンと呼ばれる信号で順番に受け渡すトークンパッシング方式と対比される。CSMAには複数の方式があり、イーサネットに代表される有線LANでは衝突を検知してから再送する「CSMA/CD」方式が用いられる。一方、Wi-Fiなどの無線LANでは電波の性質上、衝突の検出が難しいため、送信前にランダムな待機時間を設けて衝突を極力回避する「CSMA/CA」方式が用いられる。
(2026.6.25更新)
関連用語
他の辞典等による「コンテンション方式」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「コンテンション方式」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【令8修7】 コンテンション方式は,通信路を共有する複数のノードがデータを送信するときに,あらかじめ順番を決めずに送信を開始する方式である。