アウトバウンド 【outbound】
概要
アウトバウンド(outbound)とは、出て行く、外向きの、下りの、出発の、出国の、発信の、外国へ向かう、などの意味を持つ英単語。内から外へ出ていく流れや方向を表す言葉で、対義語は「インバウンド」(inbound)。旅行、観光、交通業界では、海外旅行や海外旅行客のことをアウトバウンドということがある。通信・ネットワークの分野では、ある機器やシステムから外部に向かって接続要求やデータを送ることを「アウトバウンドトラフィック」(outbound traffic)、「アウトバウンドデータ」(outbound data)、「アウトバウンド接続」(outbound connection)などのように表現する。
Webの分野では、WebページやWebサイト間を結ぶリンクについて、あるページやサイトから外部に向けて張られたものを「アウトバウンドリンク」(outbound link)という。「外部リンク」という用語もあるが、これは「外部からのリンク」なのか「外部へのリンク」なのか自明ではないため、「外部へのリンク」であることを明確にしたい場合はアウトバウンドリンクという。
企業のコールセンターなどで、顧客や見込み顧客へセールスなどのために電話をかけることを「アウトバウンドコール」(outbound call)という。また、電話をかける業務や顧客のもとに出向いて行う業務を「アウトバウンド業務」という。
企業のマーケティング手法の一つで、メディアへの広告出稿やチラシの配布、ダイレクトメールや広告電子メールの発送、訪問販売、電話営業など、企業側から消費者に積極的に売り込みを図る手法を「アウトバウンドマーケティング」(outbound marketing)という。
(2023.12.16更新)