DPSK 【Differential Phase Shift Keying】 差動位相偏移変調 / 差分位相偏移変調

概要

DPSK(Differential Phase Shift Keying)とは、搬送波を不連続に変化させて信号を表現するPSKの実装方式の一つで、搬送波の位相の変化を検知し、直前の位相と比べて信号を取り出す方式。

PSKでは同じ周波数、振幅で位相が異なる複数の波を切り替えて送り、受信側では位相の切り替わりを検知して対応するに置き換える。このとき、直前に受信した信号の位相から異なる位相への変化量を次の信号を表す位相とする方式をDPSKという。

これに対し、基準となる波形を送信側と受信側で共有し、この波形との位相のずれを検出する方式をCPSK(Coherent PSK)という。DPSKは基準信号との比較が不要で利用しやすいため、PSKを実際にはDPSKとして実装することも多い。

使用する位相の数の違いによって、180度異なる2つの位相を切り替えるDBPSK(Differential Binary PSK)、90度ずつ異なる4つの位相を切り替えるDQPSK(Differential Quadrature PSK)、45度ずつ異なる8つの位相を切り替えるD8PSK(Differential 8-PSK)などの種類がある。

(2018.12.5更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる