分解能 【resolution】

概要

分解能(resolution)とは、物理量の測定や変換などをう装置や器械が、対象の量を測定・識別できる最も小さな。量をどのくらいの細かさで識別する能力があるかを表している。

重さ、長さ、時間、電流、電圧、光(画像)などの測定対象について、どの程度小さなまで正確に測定・識別できるかを表す指標である。例えば、分解能1gのはかりは重量を1g単位まで測定することができ、10gと11gの違いは識別できるが、10.0gと10.1gの違いを識別することはできない。

IT分野では、アナログ信号とデジタル信号の変換(A/D変換D/A変換)において、アナログ信号を何段階のデジタルに対応付ける(能力がある)かを表す指標としてよく用いられる。例えば、最大出力電圧5VのD/Aコンバータの分解能が8ビットであるとき、0V~5Vの範囲を28=256段階に変化させて出力することができる。

慣用的に、ディスプレイ装置やプリンタなどの出力のきめ細かさ(画素の小ささ)、光学機器の空間分解能などのことは「解像度」という用語で表す場合もある。英語ではいずれも “resolution” で違いはなく、意味上の明白な違いも無い場合がほとんどである。

(2023.9.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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