光回線 【optical communication line】

概要

光回線(optical communication line)とは、光ファイバーケーブルでレーザー光を送受信することでデータの伝送を行う通信回線のこと。インターネットなどに接続するための高速な広域回線網として普及している。

通信装置の発光素子から信号を変調したレーザー光線を光ファイバーに入射し、相手方の受光素子で信号を復調する。コンピュータなどの情報機器は内部で電気信号を用いて通信や情報処理を行うため、通信装置内部で電気信号との相互変換を行う。

銅線ケーブルなどで電気信号を伝送するメタル回線に比べ、通信速度が高速で長距離を安定的に伝送できるという特徴がある。このため、20世紀末から通信事業者が運用する大容量の基幹回線網などで使われるようになり、21世紀に入ると高速インターネット回線として加入者回線網にも広まっていった。

一方、光ケーブルは折り曲げに弱く狭い空間内で小回りが効かないことや、光信号と電気信号の変換の手間などから、構内ネットワーク(LAN)や機器内部の配線としてはあまり使われない。

(2019.7.26更新)

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