チャネル【ch】チャンネル/channel
チャネルとは?
情報やデータ、信号などの伝達経路、あるいはモノや資金が流通する経路や手段のこと。英語では「水路」「導管」「道筋」などを意味する語であり、日本語では一般に「チャンネル」と表記されるが、ITや通信の分野では原音に近い「チャネル」と表記されることが多い。

通信分野では、信号を伝送するための物理的または論理的な経路を指す。有線通信においては信号線や光ファイバーなどの伝送路を、無線通信においては混信を避けるために分割された特定の周波数帯をチャネルと呼ぶ。テレビ放送の「チャンネル」も、特定の周波数帯に割り当てられた放送波を指しており、同じ概念である。
コンピュータシステムでは、物理的な伝送路に留まらず、論理的な通信経路をチャネルと呼ぶことも多い。一本の物理回線上に複数の論理チャネルを設けると、異なる主体や用途の通信を同時に行うことができる。プロセス間通信(IPC)やメッセージキューイングなどソフトウェア間のデータの受け渡し経路もチャネルと表現される場合があり、Go言語の「channel」のように並行処理するスレッド間でデータをやり取りする仕組みにもこの語が使われる。
大型コンピュータの分野では、CPUに代わって入出力処理を制御する専用機構を「I/Oチャネル」と呼び、高速なデータ転送を実現する仕組みとして古くから用いられてきた。SlackやDiscordなどのコミュニケーションサービスでは、利用者やソフトウェアが情報を交換するためのトピック別の区画をチャネルと呼んでいる。
ビジネス分野では、製品やサービスが生産者から消費者へ届くまでの流通経路を「流通チャネル」「販売チャネル」と呼ぶ。また、Webサイト、メール、SNS、実店舗、コールセンターなど、企業が顧客と接点を持つ各手段を「マーケティングチャネル」と呼ぶ。複数チャネルを組み合わせて顧客に対応する「マルチチャネル」、さらに、各チャネルを横断して顧客体験を統合する「オムニチャネル」という考え方も普及している。