1024QAM 【1024 Quadrature Amplitude Modulation】
概要
1024QAM(1024 Quadrature Amplitude Modulation)とは、信号の変調方式の一つで、位相が直交する2つの波を合成するQAM方式のうち、振幅の違いを32段階で識別する方式。1024値のシンボルを用いて一度に10ビットを伝送できる。QAMはアナログ信号やデジタルデータと、電波や電気信号の間で相互に変換を行うための変調方式の一つで、位相が直交する2つの波を合成して搬送波とし、それぞれに振幅変調を施して情報を伝送する。
振幅変調を何段階で行うかによっていくつかの種類があり、1024QAMは一つの波ごとに32段階で振幅の識別を行う。重なり合う2つの波のそれぞれが独立に32段階のいずれかを指し示せるため、32×32で1024値を同時に識別でき、一度に10ビット(1024=210)を伝送できる。
1024QAMは無線LAN標準の「Wi-Fi 6」(IEEE 802.11ax)などに採用されている。QAMには他に、4段階の振幅を識別して一度に16値(4ビット)を伝送する「16QAM」や、8段階の振幅を利用して64値(6ビット)を伝送する「64QAM」、16段階の振幅を利用して256値(8ビット)を伝送する「256QAM」などがある。
(2024.8.1更新)