ターンアラウンドタイム 【TAT】 Turn Around Time
システムの性能指標の一つで、利用者や外部からの処理要求が完了してから、要求された処理が完了するまでの所要時間を指す。コマンド入力などで対話的に操作する処理系では、データやコマンドの入力が終了してから、結果の出力が終わって次の要求の受け入れが可能になるまでの時間を表す。
これに対し、処理要求の投入が完了してから、処理が終わって出力が始まるまでの時間(システムの処理を待っている時間)のことは「レスポンスタイム」(response time)という。ターンアラウンドタイムは、入力にかかる時間、レスポンスタイム、出力にかかる時間の和として表され、入出力にほとんど時間がかからない場合には両者はほぼ等しくなる。
レイテンシ/ラウンドトリップタイムとの違い
通信システムでは似た概念として「レイテンシ」や「ラウンドトリップタイム」を用いる。信号やデータを発信してから相手側に到達するまでにかかる時間が「レイテンシ」(latency)、発信してから相手からの応答が返ってくるまでの時間が「ラウンドトリップタイム」(RTT:Round-Trip Time)あるいは「往復レイテンシ」である。
(2024.1.31更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 情報処理学会「情報処理」61巻5号「統計的検定学習支援用ウェブアプリケーションBuMocの開発」(PDFファイル)にて引用 (2020年5月)
- システム農学会「システム農学」(PDFファイル)掲載論文「ウェブ型テキストマイニングツール iTMの開発」(PDFファイル)にて引用 (2016年1月)