UPoE 【Universal Power over Ethernet】
概要
UPoE(Universal Power over Ethernet)とは、イーサネット(Ethernet)の金属製通信ケーブルを利用して接続先の機器に電力を供給する技術の一つで、米シスコシステムズ(Cisco Systems)社独自の仕様。同社製スイッチなどで利用できる。2009年に策定されたPoE+(IEEE 802.3at)を同社が独自に拡張し、2011年に発表された。PoE+と前身のPoEではLANケーブルを構成する4対8芯の信号線のうち、2対4芯を電力供給に利用していたが、UPoEでは4対すべてで送電することにより従来の2倍の給電能力を得た。
これにより、従来は接続先の機器1台(ケーブル1本)あたり30Wまで(受電側機器の最大消費電力は25.5Wまで)だった給電能力が60W(同51W)までに拡大された。従来規格の上位互換となっており、UPoE対応機器はPoEあるいはPoE+も使用することができる。
(2020.2.15更新)