インピーダンス 【impedance】
概要
インピーダンス(impedance)とは、交流電流における電圧と電流の比で、直流電流における抵抗に相当する値。単位はΩ(オーム)。直流における抵抗(レジスタンス)を実数部、コイルやコンデンサによる擬似的な抵抗(リアクタンス)を虚数部とする複素数で表される。抵抗と同様、値が大きいほど電流が流れにくいことを表す。
単にインピーダンスといった場合は電気の流れにくさを表すことが多いが、他の分野でも波動現象について同様の概念を定義することができ、特性インピーダンス(電磁波のインピーダンス)、光学インピーダンス、音響インピーダンスなどが用いられる。
インピーダンスマッチング (インピーダンス整合)
電子機器では、複数の装置や回路、ケーブルなどを接続して電気信号を流す際に、送信側と受信側でインピーダンスが異なると信号反射して波形が乱れたり電力に損失が生じることがある。
これを避けるため、特定の構造を持つ回路や器具によって両者のインピーダンスが一致するよう調整することを「インピーダンスマッチング」(impedance matching/インピーダンス整合)という。
(2018.10.5更新)