64QAM 【64 Quadrature Amplitude Modulation】
概要
64QAM(64 Quadrature Amplitude Modulation)とは、信号の変調方式の一つで、位相が直交する2つの波を合成するQAM方式のうち、振幅の違いを8段階で識別する方式。64値のシンボルを用いて一度に6ビットを伝送できる。QAMはアナログ信号やデジタルデータと、電波や電気信号の間で相互に変換を行うための変調方式の一つで、位相が直交する2つの波を合成して搬送波とし、それぞれに振幅変調を施して情報を伝送する。
振幅変調を何段階で行うかによっていくつかの種類があり、64QAMは一つの波ごとに8段階で振幅の識別を行う。重なり合う2つの波のそれぞれが独立に8段階のいずれかを指し示せるため、8×8で64値を同時に識別でき、一度に6ビット(64=26)を伝送できる。
QAMには他に、4段階の振幅を識別して一度に16値(4ビット)を伝送する16QAMや、16段階の振幅を利用して256値(8ビット)を伝送する256QAMなどがある。
(2020.2.3更新)