ターミネーション【termination】ターミネート/terminate
概要
ターミネーションとは、終端、終了、停止などを意味する英単語。IT分野では、ネットワーク通信の終了手続きと、電子回路・伝送路における電気的な終端処理の二つの意味で用いられることが多い。
ネットワークのターミネーション
ネットワーク分野では、TCPコネクションやTLSセッションのように継続的に維持される通信を正常に終了させる手続きをターミネーションという。TCPでは、FINパケットの送受信によるハンドシェイクを経てコネクションを閉じる。異常終了やタイムアウトによって接続が強制的に切断される場合にも用いられることがある。
同じネットワークの文脈でも、「SSLターミネーション」(TLSターミネーション)は異なる意味で使われる。ロードバランサやリバースプロキシなどの中継機器が、クライアントとの暗号化通信を自ら終端として受け付け、バックエンドのサーバへは復号した平文で転送する構成を指す。暗号化・復号の処理が中継機器に集約されるため、バックエンドサーバの計算負荷を軽減できるほか、通信内容の検査や振り分けを中継機器側で行うことも可能になる。
電気信号のターミネーション
電子回路や電気通信の分野では、信号線や伝送路の末端における電気的な処理をターミネーションという。電気信号が伝送路の終端に達すると、終端が適切に処理されていない場合は信号の反射が発生し、波形の乱れや通信エラーの原因となる。これを防ぐため、伝送路の特性インピーダンスに合わせた抵抗を終端に接続し、信号を吸収・減衰させる処理が施される。
この終端処理に使われる抵抗内蔵の部品や装置を「ターミネータ」(terminator)という。SCSIや10BASE2などのバス型インターフェースでは、バスの両端にターミネータを装着することが規格上求められており、終端が不適切だと信号反射による通信品質の低下や機器の認識不良を招く。現代の高速デジタル回路や通信基板においても、パターン配線の終端に抵抗を配置するターミネーション技術は信号品質の維持に不可欠である。
(2026.6.6更新)
