ウォッチドッグ 【watchdog】 ウォッチドッグタイマ / watchdog timer / WDT

概要

ウォッチドッグ(watchdog)とは、「番犬」という意味の英単語で、コンピュータや内部の特定の装置やソフトウェアが正常に稼働しているかを定期的に確認・監視する仕組みのこと。組み込みシステムなどでよく用いられる。

システムが起動するとウォッチドッグは監視状態に入り、そのシステム上で稼働しているプログラムは一定時間ごとに特定の操作を実行して正常に稼働していることを表す信号をウォッチドッグに伝えなければならない。

一定時間を過ぎてもウォッチドッグへ通知がわれないと、何らかのトラブルが発生してシステムが停止したとみなし、ウォッチドッグによってあらかじめ決められた異常時の処理(リセット電源オフなど)が実行される。

ソフトウェア実行に問題が生じても確実に動作する必要があるため、マイクロコントローラに内蔵された自律的な装置などとしてハードウェア的に実装されることが多いが、ソフトウェアの一部にウォッチドッグの機能を組み込む場合もある。

(2020.4.10更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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