ストアアンドフォワード 【store and forward】 蓄積交換
概要
ストアアンドフォワード(store and forward)とは、中継装置・施設を介して通信を行う際の通信方式の一つで、中継設備で情報を一旦記録・蓄積し、次の中継設備や目的地に伝送する方式。パケット通信網やコンピュータネットワークの大半が該当する。情報の記録に時間が必要なため伝送に遅延が生じやすく、通信品質を一定に保つのが難しいが、回線の占有せず情報量に応じて使用するので効率がよく、混雑時もまったく繋がらなくなることは少ない。
これに対し、中継装置で通信回線を直接つなぎ、両端を繋ぐ一本の占有回線を構築する方式を「回線交換」(circuit switching)という。アナログ電話回線網などが該当する。
また、パケット通信網における中継装置の転送方式の一つで、パケットをすべて受信して内蔵メモリなどに記録し、全体が正しく受信できたことを確認してから隣の装置への送出を開始する方式を指す場合もある。全体を受信し終わる前に送信を開始し始める「カットスルー」(cut-through)方式と対比される。
(2020.4.5更新)