双方向通信 【duplex communication】 複信 / デュプレックス通信
概要
双方向通信(duplex communication)とは、信号やデータを送る方向が固定されておらず、接続されたどの主体も発信することができる通信路や通信方式のこと。電気通信など通信技術のほとんどは双方向通信が可能なように設計されている。電話のように双方が常に任意のタイミングで信号を送ることができる(両方向に同時に伝送することができる)方式を「全二重通信」(full-duplex/フルデュプレックス)、トランシーバーのように同時に一つの主体のみが発信でき、交代で通信路を占有する方式を「半二重通信」(half-duplex/ハーフデュプレックス)という。
物理的には半二重でも、通信方向の切り替えを制御回路が高速で自動的に行うことにより、半分のスピードで全二重で通信しているように装うことができる通信方式(TDD:時分割複信)もある。
一方、送信側と受信側が固定的に決まっており、常に送信側から受信側へのみ信号やデータが流れるようにできている通信路や通信方式を単方向通信(片方向通信)という。放送や防災無線、ページャ(ポケットベル)などが該当する。
(2018.11.27更新)