振幅変調 【AM】 Amplitude Modulation

概要

振幅変調(AM)とは、アナログ信号の変調方式の一つで、信号の変化を搬送波の振幅の変化によって表現する方式。

無線や光などを用いた通信では、伝送に用いる「搬送波」(carrier waveキャリア)を用意し、その特性を時系列に変化させることで伝送したい情報を表現する「変調」(modulation)がわれる。搬送波の振幅の変化で情報を表すのが振幅変調である。

送信したいベースバンド信号の電圧の上下に従って搬送波の振幅を増減させ、信号を搬送波の振幅の頂点の推移に置き換えて伝送する。AMラジオ放送や航空無線、アナログテレビ放送の映像部分などで用いられる。

比較的単純な回路で実装でき、同じ周波数帯で複数の信号が混信しても混ざり合って受信される(弱い方が完全に消えてしまうことがない)という特徴がある。しかし、搬送波の強度が一定しないためノイズに弱い(除去しにくい)という難点もある。

(2023.4.12更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる