TDMA 【Time Division Multiple Access】 時分割多元接続 / 時分割多重アクセス

概要

TDMA(Time Division Multiple Access)とは、同一の通信路を複数の通信主体で混信することなく共用するための多元接続(多重アクセス)技術の一つで、時間的に伝送路を分割して複数の主体で同時に通信する方式。

有線通信における信号線、無線通信における周波数帯など、単一の伝送路を何らかの方法で分割し、複数の通信主体に割り当てて同時に使用できるようにする技術を「多元接続」あるいは「多重アクセス」(multiple access)という。

TDMAは主に無線通信で用いられる方式で、伝送路の利用権をミリ秒単位といった極めて短い時間ごとに均等に分割し、複数の主体に順番に割り当てる。この区切られた単位時間のことを「タイムスロット」(time slot)という。無線通信の場合は複数の主体が同時に同一の周波数帯を用いて通信することができる。

無線通信周波数帯を分割して割り当てる「FDMA」(Frequency Divition Multiple Access:周波数分割多元接続)よりも周波数の利用効率は高いが、干渉を避けるためタイムスロットの間にわずかな無通信時間(ガードインターバル)を挿入しなければならないため時間効率は悪い。

(2023.5.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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