読み方 : バッテリーくどうじかん

バッテリー駆動時間【battery run-time】

概要

バッテリー駆動時間とは携帯型の電子機器の内蔵バッテリーがフル充電の状態から空になるまでの連続稼働時間。ノートパソコンスマートフォンタブレット端末などの製品仕様として公表され、購入前の比較に用いられる基本的な指標である。
バッテリー駆動時間のイメージ画像

カタログに掲載される駆動時間は、一定の条件下で計測した参考値である。画面輝度を低めに設定し、通信機能を限定した状態で特定の操作を行うといった前提が置かれるため、実際の使用環境では公称値より短くなることが多い。

測定方法はメーカーによって異なるため、異なるメーカーの製品を単純に比較することはできない。日本ではノートパソコンについて電子情報技術産業協会JEITA)が定めた「JEITAバッテリ動作時間測定法」が普及しており、国内で製品を販売する大手メーカーの製品であれば共通の基準による比較が可能である。

駆動時間はバッテリー容量と消費電力のバランスで決まる。容量は「mAh」(ミリアンペア時)で表され、数値が大きいほど蓄えられる電力量が多い。一方、消費電力は「Wh」(ワット時)で表され、画面の輝度や処理の負荷、無線通信の使用状況などによって変化する。高解像度の動画再生やオンラインゲームのように負荷の高い処理では消費電力が増え、駆動時間は短くなる。充電容量が大きくても、プロセッサやディスプレイの消費電力が大きければ短時間で消耗することもある。

周囲の環境や経年変化が影響する場合もある。リチウムイオンバッテリーは冬の寒冷地のような低温環境では内部の化学反応が鈍くなり、性能が一時的に低下することがある。また、充放電を繰り返すと劣化が進み、蓄えられる電力量が少しずつ減っていく。数百回の充放電サイクルを経ると、新品時の充電容量を下回るようになり、購入から数年が経過した端末で駆動時間が短く感じられることがある。

モバイル機器では長時間放置すると画面をオフにしたり自動的にスリープ状態に入るなど消費電力を抑える機能が組み込まれているが、利用者側でも消費電力を抑える工夫はできる。画面輝度の調整、使っていない無線機能のオフ、バックグラウンドで動作するアプリの制限などが有効である。駆動時間は固定された性能ではなく、機器の仕様と使い方の組み合わせで変動する数値である。

(2026.5.1更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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