256QAM 【256 Quadrature Amplitude Modulation】

概要

256QAM(256 Quadrature Amplitude Modulation)とは、信号の変調方式の一つで、位相が直交する2つの波を合成するQAM方式のうち、振幅の違いを16段階で識別する方式。256値のシンボルを用いて一度に8ビットを伝送できる。

QAMはアナログ信号やデジタルデータと、電波や電気信号の間で相互に変換を行うための変調方式の一つで、位相が直交する2つの波を合成して搬送波とし、それぞれに振幅変調を施して情報を伝送する。

振幅変調を何段階で行うかによっていくつかの種類があり、256QAMは一つの波ごとに16段階で振幅の識別を行う。重なり合う2つの波のそれぞれが独立に16段階のいずれかを指し示せるため、16×16で256値を同時に識別でき、一度に8ビット(256=28)を伝送できる。

QAMには他に、4段階の振幅を識別して一度に16値(4ビット)を伝送する16QAMや、8段階の振幅を利用して64値(6ビット)を伝送する64QAMなどがある。

(2020.2.3更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。