読み方 : オーシーきょくせん

OC曲線 【Operating Characteristic curve】 検査特性曲線

概要

OC曲線(Operating Characteristic curve)とは、製品の製造過程などで抜き取り検査を行う際に、製造ロットの不良率と検査合格率の関係を表したグラフのこと。検査の方式や基準によって異なる曲線となり、どのような検査方式にすべきかを検討する際などに利用される。

解説 工業製品を大量生産する場合、製品を一定の数ごとにまとめた「ロット」という単位で管理し、ロットごとにいくつかのサンプルを抽出して検査する抜き取り検査が行われる。サンプルに含まれる不良品の割合が基準を満たせばロット全体を合格とする。

OC曲線は抜き取り検査における不良率と合格率の関係を図示したものである。縦軸にはロットの合格率を、横軸には製品の不良率を取る。不良率が低ければ合格率は高まり、不良率が高ければ合格率は下がるため、グラフは左上から右下へ緩やかなカーブを描く。

本来合格すべきロットが検査によって不合格になってしまう確率を「生産者危険」(producers' risk)、本来不合格にすべきロットが合格してしまう確率を「消費者危険」(consumers' risk)という。OC曲線は両者のバランスが取れる検査条件(ロットの大きさやサンプル数など)を探るために活用される。

(2023.3.24更新)

他の用語辞典による「OC曲線」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「OC曲線」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令7修1 問58】 横軸にロットの不良率,縦軸にロットの合格率をとり,抜取検査でのロットの品質とその合格率との関係を表したものはどれか。
令3修1 問76】 抜取り検査において,ある不良率のロットがどれだけの確率で合格するかを知ることができるものはどれか。
令2修12 問77】 品質管理における検査特性曲線(OC曲線)は,通常,横軸にロットの不良率を,縦軸にはロットの合格率を目盛ったものである。大きさNのロットから,大きさnのサンプルを抜き取り,このサンプル中に見いだされた不良個数が合格判定個数c以下のときはロットを合格とし,cを超えたときはロットを不合格とする。
令1修7 問77】 品質管理における検査特性曲線(OC曲線)は,通常,横軸にロットの不良率を,縦軸にはロットの合格率を目盛ったものである。大きさNのロットから,大きさnのサンプルを抜き取り,このサンプル中に見いだされた不良個数が合格判定個数c以下のときはロットを合格とし,cを超えたときはロットを不合格とする。
平30春 問76】 抜取り検査において,ある不良率のロットがどれだけの確率で合格するかを知ることができるものはどれか。
平28秋 問77】 品質管理における検査特性曲線(OC曲線)は,通常,横軸にロットの不良率を,縦軸にはロットの合格率を目盛ったものである。大きさNのロットから,大きさnのサンプルを抜き取り,このサンプル中に見いだされた不良個数が合格判定個数c以下のときはロットを合格とし,cを超えたときはロットを不合格とする。
平26修12 問75】 図は,ある製品ロットの抜取り検査の結果を表すOC曲線(検査特性曲線)である。この図に関する記述のうち,適切なものはどれか。
平25修1 問73】 図は,ある製品ロットの抜取り検査の結果を表すOC曲線(検査特性曲線)である。この図に関する記述のうち,適切なものはどれか。
平23修7 問73】 図は,ある製品ロットの抜取り検査の結果を表すOC曲線(検査特性曲線)である。この図に関する記述のうち,適切なものはどれか。
平22修6 問73】 図は,ある製品ロットの抜取り検査の結果を表すOC曲線(検査特性曲線)である。この図に関する記述のうち,適切なものはどれか。