Google App Engine 【GAE】

概要

Google App Engine(GAE)とは、米グーグル(Google)社が提供するクラウドサービスの一つで、同社が運用するサーバ環境Webアプリケーションを公開することができるもの。同社のGoogle Cloud Platform(GCP)のサービスの一つ。

ソフトウェア実行環境サービスとして提供するPaaSPlatform as a Service)の一つで、契約者は同社から借り受けたサーバ上で自らの用意したプログラム実行し、インターネット上でWebサービスとして運用することができる。

プログラミング言語の提供する標準的な機能が利用できる他、サーバ上のストレージ領域へのデータの保管や読み出し、Googleアカウントによるユーザー認証電子メールの送信、特定の時刻や時間間隔によるタスクの自動起動などの機能も利用できる。同社の提供するAPIを通じてGCPの他のサービスの機能を利用することもできる。

用途によって「スタンダード環境」「フレキシブル環境」の二つが用意されている。スタンダード環境は自由度が低い代わりに設定作業などがほとんど不要ですぐに使い始められる。対応するプログラミング言語JavaPythonPHPGo言語Node.jsJavaScript)、Rubyである。

フレキシブル環境利用者GCPインフラ上のDockerコンテナが割り当てられるサービス品目で、IaaSサービスに近い環境整備・調整をうことができ自由度が高い。スタンダード環境の全言語に標準で対応する他、.NET利用者が独自に言語環境を導入して使用することもできる。

Google App Engineは無料で登録し使用し始めることができるが、利用できる記憶装置の容量や、単位時間当たりの計算量、HTTPリクエスト数、APIの呼び出し回数などに制限がある。有償版を利用すると上限を超えた分について従量制で、利用した分だけ料金が請求される。

(2019.7.17更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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