シンプレックスシステム 【simplex system】

概要

シンプレックスシステム(simplex system)とは、情報システム信頼性や構成法に関する用語で、冗長化などを行わず単一の系統だけでシステムを動作させること。最も単純な構成で、どこかに障害が発生するとシステム全体が停止してしまう。

同じ機能の要素を複数用意する二重化などを行わず、それぞれ単一の部品だけを組み合わせて機器を組み立てたり、単一の機器を組み合わせてシステム構築したりすることを指す。

最も単純で一般的な構成法で、一つの要素が停止すれば全体が停止するため信頼性は低い。費用が安く済むため、可用性について特に条件や事情がなければ大抵の機器やシステムはシンプレックスシステムとして構築される。

これに対し、システムを二系統用意して、普段は片方を動作させてもう一方を待機させておく方式を「デュプレックスシステム」(duplex system)、常に二系統を並列に動作させる方式を「デュアルシステム」(dual system)という。

(2020.1.27更新)

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