サーバラック 【server rack】 19インチラック / 42Uラック
概要
サーバラック(server rack)とは、薄型のコンピュータや通信装置などを積み重ねるように高密度に設置することができる棚型の什器。データセンターなどコンピュータを大量に設置・運用する施設で用いられる。広義には様々なサイズ・形状の製品が含まれるが、一般的には旧EIA(米電子工業会)が標準化した、幅19インチ(約482.6mm)、一段分の高さ1.75インチ(約44.5mm)、42段のものがよく用いられる。この規格のものは「19インチラック」あるいは段数を付して「○○Uラック」(42Uラックなど)とも呼ばれる。
19インチラックは一段分の幅と高さ、固定器具の位置などが規格によって決まっている(奥行きは決まっておらず製品によって異なる)ため、メーカーを問わずどのような製品でも収納することができる。筐体の設計がこのラックにちょうど収まる形状になっているサーバ製品などを「ラックマウント型」という。
U (Unit)
サーバラックの一段分のサイズおよび形状のことを「U」(Unit)という単位で表す。「RU」(Rack Unit)とも呼ばれる。幅19インチ(約482.6mm)、高さ1.75インチ(約44.5mm)の区画(奥行きは任意)で、ラックはこの区画を縦に何十段も積み上げた構造になっている。
ラック一段分にちょうど収まるサイズが「1U」であり、このサイズのサーバを「1Uサーバ」と呼ぶ。二段分なら「2Uサーバ」、三段分なら「3Uサーバ」である。ラックマウント型の機器はこの区画にちょうど収まる筐体を持つため、異なる種類の機器や異なるメーカー、機種の装置が混在していても同じラックに隙間なくきれいに収納することができる。
19インチラックの段数は製品によって自由に決められるため、10Uなどの箱型の小型のものから60Uといった大型の製品まで様々なものがあるが、最も一般的なサイズは42段の区画が用意された「42Uラック」となっている。
(2019.4.11更新)