アダプティブラーニング【adaptive learning】
概要
アダプティブラーニングとは、コンピュータシステムを応用した学習方法の一つで、一人ひとりの学習者の能力や特性に合わせて進捗や教材を調整する手法。

個々人の学習の進捗状況や理解度、過去のテストの結果などを専用の学習管理システムに蓄積する。記録を解析して能力や特性、得手不得手などを分析し、個人ごとに適した学習プランを策定したり、教材やテスト、課題を選択する。
同じ教材を用いて同じ進度で一斉に学習を進める従来の学習方法に比べ、個々の学習者に合わせたオーダーメイドの学習プロセスを構築することができ、効率的に学習を進めることができる。苦手な課題を繰り返し復習するなど、きめ細やかで取りこぼしの少ない学習が可能となり、指導者の質や癖、学習者との相性などにも左右されにくい。
アダプティブラーニングを実施するには、専用の学習管理システムに教材やカリキュラムを組み込み、学習者が常に利用できる環境を整備する必要がある。これには大きなコストと長い準備期間が必要となるため、企業の研修プログラムなどでは採用が進みつつあるものの、学校教育、とりわけ公教育への導入は将来的な課題となっている。
(2023.9.14更新)
「アダプティブラーニング」の関連用語
他の用語辞典による「アダプティブラーニング」の解説 (外部サイト)
- リセマム ひとことで言うと?教育ICT用語「アダプティブラーニング」
- 日本の人事部 人事辞典「アダプティブラーニング」
- ITパスポート用語辞典「アダプティブラーニング」
- EdTechZine 用語集「アダプティブラーニング」
- Gartner Information Technology Glossary (英語)「Adaptive Learning」
資格試験などの「アダプティブラーニング」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令4 問4】 ITの活用によって、個人の学習履歴を蓄積、解析し、学習者一人一人の学習進行度や理解度に応じて最適なコンテンツを提供することによって、学習の効率と効果を高める仕組みとして、最も適切なものはどれか。