パンタグラフキーボード 【pantograph keyboard】 シザースイッチキーボード / scissor-switch keyboard

概要

パンタグラフキーボード(pantograph keyboard)とは、キーボードの種類の一つで、各キーの下に棒状の部品を組み合わせたパンタグラフ型の伸縮機構を内蔵したもの。

鉄道車両の上に乗っている集電装置のパンタグラフに似た原理の装置を一種のバネ(スプリング)として利用したもので、英語ではクロスした棒状の部材をハサミ(scissors)に見立てて「シザースイッチキーボード」(scissor-switch keyboard)と呼ぶ。

キーの中心以外を押しても均等に力が伝わり、軽い打鍵感でしっかりと押すことができ、動作音も小さい。スイッチ部分の構造として導電シートと絶縁シートを組み合わせたメンブレンを用いることが多いため、メンブレンキーボードの一種に分類されることもある。

キーの高さを抑えて平らなデザインとすることができるため、厚みを抑えることが重視されるノートパソコンなど携帯端末キーボードの多くがこの方式である。独特の沈み込みの浅さや軽快なクリック感を好む人も多く、デスクトップ向けの単体のキーボード製品も存在する。

(2023.2.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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